天文部2期生です。高校1年生で天文部に入部してから約4年間、この趣味に没頭していることになります。
高校では、基本的に校舎屋上で星を見ていました。3等星までしか見えない夜空でしたから、ある程度目を凝らさないと星座も見えてきません。
昨年の4月に大学に入学してからは、野辺山など夜空の暗い場所で星をみることが多くなりました。このようなところでは、眼鏡を外しても(視力0.1程です)多くの星が輝いているのがわかります。明るい星ほど大きくぼやけるので、むしろ眼鏡のないほうが星座を見つけやすかったりします。
私の一番好きな星座は、オリオン座です。冬の星座の代名詞でもあるオリオン座ですが、実は夏でも見ることができます。ペルセウス座流星群のころなら、明け方、それが白んでくる頃に東の地平線から姿を現します。この頃は、彼の全身が見える前に朝になってしまいますが、特徴的な三ツ星を見るだけでも「あ、オリオンだ」と声をあげて望遠鏡を向けずにはいられません。オリオン大星雲(M42)に一刻も早く会いたいのです。
9月も下旬になると、星空観望に防寒具が必要になってきます。日が沈んでから夏の大三角を見送り、秋の夜空を双眼鏡片手に探検し、すばる・ヒアデスと眺めているともう日付が変わっている頃でしょうか。東にはオリオンが昇っています。ああ、もうすぐ冬か。レジャーシートに仰向けに寝転がり流れ星を数えたあの頃から、ずいぶん時がたったのだなと感じます。もし手元にまだ双眼鏡があるなら、三ツ星の右下、小三ツ星のあたりを見てみましょう。明らかに点ではない、広がりを持った「ほこり」のようなものが見えます。これがオリオン大星雲です。
横浜でも双眼鏡や望遠鏡でその姿を確認することはできますが、夜空の暗いところでは、横浜では見えなかった星雲の淡い部分までが見えてきます。その星雲の中心部では、今まさに新しい星々が誕生しているらしいです。ぎゅっと集まった4つの星「トラペジウム」がきちんと分離して見える、そんな望遠鏡を最近入手しました。
2014年3月9日 20:00~横浜市鶴見区にて撮影